くらげ重工業

随想録

20170710 無題

感染性胃腸炎になり、先週から学校を休んでいる。夏の感染症は不快だ。暑さで汗をダラダラ流すくせに、冷房には震えてあげくに腹を下す。
 
 
何もできない。溜まりまくった課題やマイナビからのメール、どこかに行きたくなるような夏風も全て無視して、一日中ゴロゴロしている他ない。
断続的に腹痛に襲われる。感情が乱高下する。精神を壊して入院していた頃の夢を見た。部屋が際限なく散らかっていく。
 
 
窓の向こうで大雨が降っている。それは自分のいる部屋の中には何の影響ももたらさない。家財を慌ててビニール袋で包む必要はないし、傘をさす必要もない。ここは安全で、すこし寂しい。
 
 
横になってインターネットをするが、すぐに飽きてくる。かわりに世界の仕組みについて考えることにした。でも特に面白いことが浮かばない。やっぱりこういうのは普段の習慣がものを言うんだろう。最近世界の仕組みについて考えた時間があっただろうか?一切ない。
 
自分が思いのほか社会の側の人間になってしまったことに思い至り、よく分からない感情になる。心がざわつく感じのやつ。
こういう、簡単に言葉にできない、喜怒哀楽にも当てはまらない歪な感情を拾い上げて、大きく育てていくことの大切さを自覚するようになった。自分だけの怪物を心に飼うこと。それは癒やしであり、祈りであり、規格化されていくことに対するささやかな抵抗だ。
 
いつの日か、おれの巨大不明感情が首都に襲来し、東京スカイツリーをなぎ倒す。そんな夢を見る。