Eclipse

随想録

20171231 2017年に聴いた音楽で印象に残ったものまとめ

大晦日なので、今年聴いた音楽で印象に残ったものを紹介していこうと思います。先に言うと、今年は全体的に不作でした。これは、僕が収穫に割ける時間があんまりなかったからで、探せばその辺にたくさん実っているものと思われます。

 

リリースが2017年のもの

ぼくのりりっくのぼうよみ - Noah's Ark - 2017/1/25

 作曲はTreow氏。作曲界における完全な球体として有名な方です。和声感が凄い。

 

クロワッサンシカゴ - 舵手 - 2017/2/3

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ポストロックです。ちょっぴりシューゲイザー要素があるのが憎いですね。変拍子に加えて、独特の異国感があります。旋律が未知すぎてヤバいです。この音とこの音が繋がるか~~??というのがバスバス繋がっていくのが快感です。

 

nakano4 - 鼓動 - 2017/3/3

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ポップス枠。ドラムンベース。今年一番ぶち上がった曲です。低い音だいすき!!!という素直な気持ちにさせてくれます。

 

mouse on the keys - Reflexion - 2017/4/12

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ロックのようであり、クラシカルでもあり、プログレのようであり、ジャズっぽさもあります。孤高です。ドビュッシーやラベル、ストラヴィンスキーのような近代のクラシックの和音を使いながらも理屈っぽさは一切なく、ロックのように感覚的かつ攻撃的で、歌うようなドラムとゴリッゴリのベースラインが見事に絡み合い、時折つんのめるようなリズムは本能的に気持ち良いところをズカズカと突いてきます。クラシカルで難解なのにもかかわらず、クラシックを鑑賞する際に必要な”音を読む”行為が必要なく、身を委ねているだけで自然とトリップしてしまう凄まじい音楽です。

 

Les Amazones d'Afrique - Dombolo - 2017/4/22

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最近アフリカ音楽好きなんですよね~~ ところで、黒人って何でこんなにリズム感良いんですかね?僕も来世は屈強な黒人に生まれたい……

 

samayuzame - Room: 樹海 - 2017/5/2

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クラシカルです。半音ずつ下がっていく音階とか、短調から引っ張ってきた和音とか、とにかく鬱かっこいいです。鬱病になりたい方はぜひ。

 

Caritasa - Transcendency - 2017/5/8

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僕がデザイナーをやっているCaritasaの曲です。

 気の触れたバッハみたいでかっこいいですね。Caritasaのコンポーザーの紫合ユウさんは古今東西の楽理に通じており、音を縦に積み上げる音タワーバトル界では負け無しの猛者として有名です(そのような界はない)。作曲者本人の詳しい解説がここ(1stアルバム「Caritasa(カーリターサ)」が配信されました。 - やっていきましょい!)にあります。ちなみに、この曲が入ったアルバムをご購入いただくと、僕の口座のお金が増加する仕組みになっているので、よろしくお願いします。

 

長谷川白紙 - 横顔S - 2017/8/6

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コードワークが凄いです。歌詞も良いですね。難解なコードとは対照的に、メロディはキャッチーで乗りやすいです。なんとなくトクマルシューゴを思い出しました。声好き。というか全部好き。囲いたいです。

 

ELECTROCUTICA - CYGNUS.CC SS2017 - 2017/8/10

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先程も紹介した、作曲界の完全な球体ことTreow氏が率いるELECTROCUTICAの新譜。相変わらず強い……。ミックスも綺麗です。

 

Puhyuneco - idol - 2017/8/31

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これは一応ジャンル的にはIDM系のエレクトロニカなんでしょうか。音響詩を彷彿とさせるような独特の作風です。IDMと詩というのは相性がいいのかもなと思いました。岩倉文也さんとか小笠原鳥類さんとかこういうの向いてそうな気がします。新しいジャンルが生まれそうな可能性を感じさせる曲です。

 

YURiKA - 鏡面の波 - 2017/9/24

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アニメ「宝石の国」のOP。作曲は照井順政氏。ハイスイノナサ、siraphなどのバンドを率いる、ポストロック界の鬼才です。4拍子なのに変拍子に聞こえるのがウケますね。サビ頭のE♭Mの張り詰めた開放感が好きです。それと、2番のAメロから入るロックテイストなストリングが鬼カッコイイ。全体を通して、建築物のような、静的な美しさがあります。宝石の無機的な透明感みたいなのをよく表現していると思いました。地下鉄の動態の頃から思っていたんですが、照井順政氏は具体物を音楽で表現することがものすごく上手いんでしょうね。

 

Beck - Colors - 2017/10/13

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語彙がなくなりました。なんかすごい。聴け。それはそうとして、洋楽を聴くと向こうのミキシングの技術水準の高さに驚かされますね。おれもミックスできるようになりてぇ~~~!!!クソ!!!!

 

sora tob sakana - 鋭角な日常 - 2017/12/25

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一部界隈で話題沸騰中のアイドルグループです。音楽プロデューサーは先程も紹介した照井順政氏。エレクトロニカやポストロック、その他いろいろなジャンルを折衷したような音楽性が特徴です。この曲はわりとエキゾチックです。きっと変な音階を使っているんだと思います(確認してないので断言はできません)。きちんとアイドルソングになってるのがすごい。

 

 

リリースが2016年以前のもの

Paul Hindemith - Ludus Tonalis - 1942

僕は調性音楽と無調音楽の境界線上で逆立ちしながらバランスを取っているような音楽が性癖なのですが、ヒンデミット氏ははまさにそういうことをやってくれる作曲家です。この曲は、12音全てを使って書かれており、従来的な調性からは完全に逸脱していますが、それでも中心音がどこかは明確に分かるように書かれているのが凄いです。もはや怖いです。

 

Venetian Snares - Szerencsétlen - 2005/3/14

ロディアスなブレイクコア最高~~~!!!

 

斉藤恒芳 - 電脳コイル サントラ音楽集 - 2007/5/23

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(※視聴できます。)
小学生の頃リアルタイムで電脳コイルを視聴したせいでオタクになりました。僕と同年代の人は、この作品に衝撃を受けた人も多かったのではないでしょうか。電脳コイルといえば、電脳霧がかかった町並みに大量の鳥居がぼんやり浮かぶ光景や、アップデートされずに放置されたバージョンの古い空間などが彩度の低い色彩で表現されており、そこに独特の退廃感や不安感が宿っているのが魅力的なのですが、それらの感性はBGMにもはっきりと反映されています。ホラーなシーン以外のサウンドも全体的に調性が希薄で、どこか不安を掻き立てるような、しかし同時に懐かしさを感じさせるような、そういった楽曲が多いです。

 

黒猫ダンジョン - 量子の海のリントヴルム - 2011

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プログレ音ゲー楽曲。ELPカプースチンを足して2で割って、戦闘曲っぽいエッセンスを加えてポップに仕上げたみたいな雰囲気です。音ゲーの曲って短いし他にも色んな制限があるんだろうけどしっかりまとまっててスゲー

 

ドンガリンゴP - 1imb0 - 2012/5/15

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ポップスとアバンギャルドの邂逅!!!随所にクラシックからの引用があってかっこいいです。

 

MORGAUA QUARTET - 21st Century Schizoid Man - 2012/6/20

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プログレッシヴ・ロックの名曲、21st Century Schizoid Manの弦楽四重奏カバー。このカルテットは全員がクラシック畑の超絶エリートなのですが、演奏スタイルは完璧なまでにロックです。メンバーの荒井英治氏がプログレッシヴ・ロックに造詣が深く、この方が他のメンバーの楽譜に(ロックな演奏になるよう)膨大な量の指示を書き込むことで、このスタイルを成立させているそうです。

 

Brad Mehldau - Just Call Me Nige - 2014/2/25

デジタルな音色のジャズですが、エレクトロ・スウィングみたいなのとも違う雰囲気です。毒々しく禍々しい。電気・熱・暴力!!!!って感じです。

 

D.A.N. - Dive - 2016/6/18

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テクノのバンド的な解釈。ミニマルで無駄がない構成が素敵です。揺れる青い炎を眺めているような気分になります。このバンドは今後有名になりそうな勢いなので、今のうちから押さえておくことで「昔から知ってたし!!」アピールができるようになるかと思います。

 

N.D. - EOT 4 04 - 2014/7/2
EOT 4 04

EOT 4 04

  • N.D.
  • エレクトロニック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 モードをエレクトロニカに応用した新しいスタイルの音楽です。ロクリアンっぽい響きですね(確認してないので断言はできません)。フリーテンポのピアノと高速道路のようなリズム隊の絡みがかっこいいです。

 

saiB - パイロキネシス - 2016/7/5

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脳に火がつきます。第二回全国学生作曲選手権Pops部門大賞作とのこと。おめでとうございます。

 

黒魔 - Field : Kaerezu no Chi - 2016/7/20

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華やかで勢いのあるピアノ曲。始まるぞ~~!!って感じが良いですね。

 

アイカツスターズ! - Dreaming bird - 2016/8/31

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(この動画はShort verです。)
作曲は南田健吾氏。音楽単体として見ても良いんですが、歌詞の盛り上がりとメロディの盛り上がりが完璧に同期してるのが素晴らしいですね。これぞ歌もの!という感じがします。

 

Lemm - Atoropa - 2016/9/21

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コロコロと転調していくのがとても心地良いです。それでいてきちんとキャッチーなのも凄い。メジャーとマイナーを行ったり来たりしているのでしょうか。一度楽譜を見るか耳コピするかして分析してみたいですね。サビに入ってグッと安定するのが脳に良い。良い。Lemm氏の作る曲はどれも優しくてママ~~!!という感情になります。

 

Tigran Hamasyan - Mockroot - 2015/5/26

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Tigran Hamasyan - The Court Jester - 2013/11/13

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Tigran Hamasyan氏は、プログレメタル、ジャズ、アルメニア民族音楽エレクトロニカをごった煮にしたような、狂気的としか言いようのない音楽性を、圧倒的な技巧によって成り立たせているピアニストです。リズムの刻み方がとにかくやばいです。これだけのことをやりながらも技巧一辺倒にならず、常に仄暗い哀愁みたいなのを纏っていて激エモなのがまた憎いです。この人の曲はとりあえず全部聴いといてください。

 

くるり - 琥珀色の街、上海蟹の朝 - 2016/11/21

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蟹食いてぇ〜~~~~

 

ムシぴ - 色彩電気 - 2016/11/29

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サブカル大好き太郎なので……。ハチャメチャにグロカワイイ。カワイイっていうのは本来的に毒々しいものなんだろうなとさえ感じてしまいます。


総評

今年は音楽ぜんぶ聴くぞという気合が足りない一年でした。来年はぜんぶ聴きたいです。

 

 

番外編 おれの曲

自我がクソでかいので、自分が今年書いた(あるいはアレンジした)曲で気に入ってるやつを紹介していきます。

 

お習作(未完成) - 2017/5/14

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クリシェという概念を知った記念に書いた曲です。飽きて途中で放り出してそのままです。飽きっぽいのマジでよくないなと思います。

 

ようこそジャパリパークへ ピアノアレンジ 改訂版 - 2017/6/8

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じゃぱりぱー!!!イエーイ!!!改訂版を出したのは、サブドミナントマイナーサブドミナントで誤って採ってたことに気づいたとかだったと思います。全体的に記憶が曖昧です。

 

おやすみ - 2017/6/8

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眠れなかったときに書きました。

 

パワーコード - 2017/8/20

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パワーコードという概念を知った記念に書きました。

 

鏡面の波 ピアノアレンジ - 2017/11/25

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原曲は無機的な美しさがあって良いのですが、このアレンジはそれとは逆に肉の生き物っぽさを出したいと思って書きました。

 

ピアノとベースの習作 - 2017/11/30

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dim系の和音をいっぱい使っておしゃれな雰囲気を目指しました。

 
Popsの習作 - 2017/12/5

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キャッチーなのを目指しました。

 

メリークリスマス!! - 2017/12/25


クリスマスソングです。今年書いた曲の中で一番好きです。

 

Op559 米津玄師のオマージュ - 2017/12/29

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オマージュしました。

 

Op570 練習曲33 PianoIntro2 - 2017/12/29

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Ⅵm/Ⅶ→Ⅵmを使ってみたいという気持ちで書きました。


総評

一年前はスリーコードしか使えなかったので、だいぶ成長しましたね。地味に150曲以上は書いたと思います。来年は楽理の勉強は控えめにして、打ち込みとミックスを重点的に鍛えていけたらいいなと思います。