くらげ重工業

随想録

20170225 無題

世俗的な忙しさに感性が殺されていく。それを悪いことだと思えない自分がいる。むしろ殺されたいのかもしれない。
 
人はいつか死ぬのではなく、いつでも、常に死に続けているものだと思う。軽犯罪しかしなかった小学生の頃の自分、アニメから飛び出してきた破天荒キャラみたいだった中学生の頃の自分、ちょっとズレてる理系キャラを全面に押し出していた高校生の頃の自分、人を社会をひたすら憎み続けた大学生の頃の自分。全員死んだ。今の僕はどこまで生きられるだろうか。適者生存。
 
虚無を見つめ続けるだけの静かな季節が終わり、多忙と喧騒の季節へ。爆音で鳴り続ける音楽のさなかで、不意に訪れる針飛びの無音を逃さぬよう耳を澄ましていなければならない。いつまでそれができるのか。分からない。確かなことは、この音楽がいつか終わるということだけだ。